2月7日に今年度の最終回となるMARKファミリービジネス研究会が開催されました。

今回の講師は井村屋グループ株式会社代表取締役会長CEOの浅田剛夫様です。

井村屋のあずきバーや肉まん・あんまんを知らない人はいないと思いますが、今年で創業126年、会社設立75年を迎える老舗企業です。

浅田会長の講演は井村屋グループの歴史から始まり、コロナの時代をどう捉え、どう対処していくか、そして新しい時代に取り組むテーマと続き、最後に浅田会長の信念の言葉で締めくくられました。

講演の中で繰り返し述べられ、一貫して語られたのは変化というものはとどまることはなく、その変化に沿って、幅広く、先を見通し、日々新たにアップデートしていくことの重要性でした。

井村屋グループの実質的創業者である井村二郎は75年前の会社設立当時、「誠実」「積極」「進取」という考え方を大事にし、ロングセラー商品のあずきバーもその信念とアイデアから誕生しました。井村二郎の人の真似をせず、商品も経営も特色を意識する「特色経営」というフィロソフィーや、根本は守りながらその時々に合わせて変化させる「不易流行」という姿勢は現在の井村屋にも脈々と引き継がれているようです。

また、講演では「挑戦」という言葉も数多く使われました。会社も挑戦し、将来の経営幹部には挑戦できる仕掛けを与えることで人材育成を図る。そして、このコロナ禍さえも、挑戦意欲をかき立てる起爆剤だと浅田会長は言われ、イノベーションが生まれるチャンスだと唱えます。

そしてリーダーたるものは率先して行動することが重要だと強調されます。同時に目標設定について「今日の続きが明日、明日の続きが明後日」という考え方ではなく、将来のあるべき姿を先に目標と定め、そこからさかのぼって、いつまでに何をすべきか具体的に議論して実行していくバックキャスティングによる管理が重要だと説かれました。

最後にリーダーというものは苦しいけれど喜びがあり、若い経営者には自分が仲間のロールモデルになることを志して欲しいと述べられ、「百万の典経、日下の燈」(学び、実行することが何よりも重要)という言葉を紹介され、講演は締めくくられました。

井村屋グループの持つ独創性、先見性の理由が理解できた講演でした。

また、第2部の「ビジネスよもやま話」では、「パワハラ」を取り上げました。

企業にパワハラ防止を義務化するいわゆる「パワハラ防止法」が、2022年4月からは中小企業も対象となります。今回は経営者として押さえておくべきポイントを、『それは指導ですか? パワハラのグレーゾーン』というテーマで社会保険労務士の馬場三紀子様からうかがいました。

馬場様は、愛知県雇用労働相談センターの相談員などを歴任されており、職場のハラスメント等について豊富な事例をお持ちです。講演では具体的で参考になる多くの話を聴くことができました。

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