7月のテーマはSDGs(持続可能な開発目標)です。

講演の概要を報告します。

SDGsとはより良い世界を目指すうえでの2030年のあるべき姿(2030アジェンダ)を書いた文書で、2015年の国連サミットで採択されました。

最近、書店に行くとSDGs関連の書籍が多く並んでいますし、カラフルなシンボルマークのバッジをつけたビジネスマンをよく目にします。SDGsという言葉は、かなり浸透してきているように見受けられます。

SDGsは「誰も取り残されない社会を目指す」とあるように、発展途上国、先進国の区別なく地球に暮らす全ての人々の解決すべき課題に取り組みます。

SDGsには17の目標が定められていて、例えば1番目の目標は、「貧困をなくそう」です。貧困問題は発展途上国にとっての深刻な問題といったイメージがありますが、決して途上国だけの問題ではありません。相対的貧困率で言えば、日本は世界でワースト4位ですし、ひとり親家庭の貧困率ではなんとワースト1位だそうです。貧困問題こそ日本が率先して取り組まなければならない課題といえます。 

このようにSDGsに掲げられた目標は決して他人ごとではなく、自分ごととして捉え、2030年のありたい姿から遡るバックキャスティング思考で今、どう取り組むことべきかを考えることが鍵と言えます。

「我が社のありたい姿」を構想するには、我が社の価値(コアコンピタンス)は何かを確認しつつ、大きく変わる消費者の価値観を頭に入れること、そしてこれからの時代はデジタルトランスフォーメーションを活用する視点が不可欠です。

アフターコロナを見据え、企業戦略を検討するのにSDGsが重要な羅針盤となります。企業は今、重要な転換期にあるのです。 

 

SDGsに対する社会の関心は高まるばかりで、戸成様のお仕事も多忙を極めておられるようですが、SDGsは、企業の社会性だけを追求するものではなく、企業の繁栄・成長なくして社会の持続可能性はないと熱く語られるご様子は、かつて西友の副社長として活躍された経営者の顔を垣間見たような印象を持ちました。