7月例会を開催しました。
7月の講師は㈱ねぎしフードサービスの根岸榮治社長です。
㈱ねぎしフードサービスは、東京・新宿を中心に牛タン、とろろ、麦飯のランチの店「ねぎし」を40店舗で展開
しています。名古屋地区には「ねぎし」の店舗はないため、あまりなじみがないかもしれませんが、㈱ねぎしフ
ードサービスは2011年に「日本経営品質賞」を受賞したことで全国的に広く知られるようになりました。
その経営の特徴は、講演のタイトルにもある「理念経営と人財共育」にあります。ねぎしフードサービスの経営
は、売上や利益を上げることだけに価値があると考える目標重視の「事実前提」ではなく、自分たちは何のため
に存在し、どんな目的のためにどのように働くかを第一の価値観とする「価値前提」の経営です。
そして良い人間関係をもとに、強いチーム力で「お客さまの喜びを自分たちの喜びとし、親切と奉仕に努める」
という経営理念を実現します。
これまでの長い歴史の中でBSE問題(狂牛病)による売上激減などの危機も経験しましたが、「ピンチはチャ
ンス」と捉え、PDCAを回して乗り越えてきたと言います。根岸社長によるとPDCAのPは、プランとプロ
セス。従業員は最初にプランを立てる段階から参加します。PDCAのCは、チェック(振り返り)と同時にコ
ミュニケーション。ピンチの時のPDCAにより、間違いなく従業員は成長するといいます。
実際にねぎしフードサービスで使われている理念経営のためのツールや事例も紹介していただき、実りの多い講
演でした。

7月の「ビジネスよもやま話」は、新一万円札の顔として今話題の人物、渋沢栄一を取り上げ、「渋沢栄一と日
本の資本主義」と題して、角田隆太郎椙山女学園大学教授に講演をしていただきました。
講演では、経済活動(商売)が近世ヨーロッパや江戸時代の日本でどのように考えられてきたかというところか
ら、渋沢の唱えた「合本主義」に至る歴史的な流れを語っていただきました。三菱の創始者、岩崎弥太郎との対
比などもあり、渋沢が「日本の近代資本主義の父」と言われる由縁が理解できた講演でした。